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インハウスマーケティング[コラム]

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2024年6月17日

新卒採用者はまずマーケティングさせた方がいい理由

新卒採用者はまずマーケティングさせた方がいい理由

新卒社員の配属先を決める際、経理や人事などの管理部門に配属するケースが多いようですが、マーケティング部門に配属するメリットは大きいと考えられます。マーケティングは企業の「武器」であり、新人教育の場としても最適です。


目次-------------------------------------------------------------------------------------------------

1. マーケティングは事業の根幹、未経験者にこそ教育を

2. リアルなデータに触れてビジネスを学ぶ絶好の機会

3. 多様な経験で俯瞰力と創造性を身につける

4. デジタルマインドを身につけるための入り口

5. まとめ

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1. マーケティングは事業の根幹、未経験者にこそ教育を


■マーケティングは企業活動の起点

マーケティングは、企業が提供する製品やサービスを市場に送り出し、顧客に届ける役割を担っています。つまり、事業活動の原点であり、企業の命綱ともいえる存在です。製品開発やサービス企画から、広告宣伝、販売促進、顧客対応に至るまで、マーケティングは事業プロセス全体にわたって関与しています。


■顧客ニーズを的確に捉える力が事業を左右

製品やサービスが顧客から受け入れられるかどうかは、顧客ニーズをいかに的確に捉えられるかにかかっています。マーケティングの根幹は、市場調査や顧客データの分析を通じて、顧客の潜在的・顕在的ニーズを見極めることです。ニーズを正しく把握できれば、それに合った商品企画や販売戦略を立てることができます。しかし、ニーズの見極めを誤れば、市場から受け入れられず、事業が失敗に終わってしまう可能性があります。


■未経験者にこそマーケティングの機会を

このようにマーケティングは企業の命運を握る重要な役割を担っています。だからこそ、未経験者の新卒入社時からマーケティングに携わる機会を与えるべきです。マーケティングの現場に身を置くことで、事業の根幹を学び、企業活動の本質を理解することができます。また、リアルな市場データやお客様の生の声に触れることで、ビジネスの実践力を養うことができます。


■成長につながる貴重な経験

マーケティング業務には、市場調査、商品企画、広告宣伝、プロモーション、販売促進など、多岐にわたる領域があります。新卒入社時からこれらの領域を経験することで、物事を多角的に捉える俯瞰力や、新しいアイデアを生み出す創造力が身につきます。また、デジタルマーケティングの実務を通じて、データ分析力やデジタルリテラシーも自然と育まれます。このようにマーケティングの現場は、新人社員の成長を後押しする貴重な機会となります。


■事業の継続のためにも人材育成が重要

マーケティングは企業にとって極めて重要な機能です。マーケティングのノウハウを新入社員に手渡すことは、単に新人教育にとどまらず、事業の継続性と将来を見据えた人材育成の観点からも重要な意味を持ちます。企業は優秀な経営人材の育成を目指し、新卒採用者をマーケティング部門に積極的に配属することが求められています。



2. リアルなデータに触れてビジネスを学ぶ絶好の機会 


■データに基づく戦略立案が重要

マーケティングの役割は、顧客ニーズを的確に捉え、それに応える製品やサービスを届けることです。そのためには、市場動向や顧客の声などのデータを入念に分析し、その上で最適な戦略を立案する必要があります。つまり、マーケティング業務の根幹は「データに基づく意思決定」にあります。データを正しく読み解き活用できるかどうかが、マーケティング施策の成否を大きく左右するのです。


■膨大かつ生々しいデータに直接触れる

新卒入社者が配属されるマーケティング部門では、市場動向を把握するための調査データ、販売情報、顧客の声などの生々しいデータを日々扱っています。これらのデータは、加工されていない生のデータであり、これまでビジネスの現場を経験したことがない新人社員にとって、極めて貴重な経験となります。データを自ら分析し、その本質を捉えることで、顧客ニーズや市場の実態を肌で感じ取ることができるのです。


■データから読み解く力を身につける

データ分析を通じて顧客や市場の実情を把握できれば、それに基づいた効果的な施策を立案することが可能になります。つまり、データから読み解く力を身につけることは、ビジネスの第一歩を踏み出すことにつながるのです。未経験の新人社員がリアルなデータに触れ、データから本質を見抜く力を磨くことは、ビジネスの基礎を学ぶ上で絶好の機会といえるでしょう。 


■仮説を立て、検証するプロセスを体得

マーケティングではデータを元に仮説を立て、その仮説が正しいかどうかを検証するプロセスを繰り返します。例えば、ある施策を実施する前に「この施策を行えば販売が伸びるはずだ」という仮説を立て、実際に施策を実行した結果を分析して、仮説の当否を確かめるのです。このようなデータに基づく仮説検証のサイクルを体得することができれば、論理的思考力や分析力が身につきます。


■実践を通じてビジネスを学ぶ最高の機会

以上のように、マーケティング部門での実務を通じて、未経験者は実際のビジネスの現場で求められるデータ分析力、論理的思考力、課題発見力、問題解決力などを自然と身につけていくことができます。データそのものから学ぶだけでなく、データに基づく企画立案や施策実行、結果検証のプロセス全体を実践的に学ぶことができるのがマーケティングの最大の強みです。つまり、ビジネスの基礎を体得する上で最高の機会なのです。



3. 多様な経験で俯瞰力と創造性を身につける


■マーケティング業務の多様性

マーケティングには、広告宣伝、プロモーション活動、ブランディング、販売促進施策など、多岐にわたる領域が含まれています。それぞれの領域においてさまざまな役割やタスクが存在し、全く異なるアプローチが必要とされます。例えば広告では、的確なターゲティングと訴求力のあるコピーが重要視されますが、ブランディングでは長期的な視点でブランドの価値や理念を打ち出すことが求められます。


■様々な領域を経験することの意義 

マーケティングの各領域は相互に関連しながらも、それぞれ独自の役割と手法があるため、様々な領域を実際に経験することで、物事の本質を捉える俯瞰力が養われます。つまり、部分ではなく全体を見渡す力が身につくのです。単一の領域にとらわれずに多角的な視点から物事を捉えられれば、新しいアイデアやイノベーションの種を見つけやすくなります。


■多様性から生まれる創造性

例えば、ある新商品の販促施策を立案する際、プロモーションの視点だけでは斬新なアイデアは生まれにくいでしょう。しかし、広告の訴求力、ブランディングの側面、リアルイベントの活用など、さまざまな切り口から捉え直すことができれば、より創造性に富んだ施策を生み出すことができるはずです。異なる領域の発想を掛け合わせることで、新しいアイデアが生まれるのです。


■俯瞰力と創造力は経営に必須 

マーケティングには、広告制作、販売促進、キャンペーンなど、クリエイティブを要する業務が多数存在します。そのため、斬新なアイデアを生み出す創造性が常に求められています。一方で、クリエイティブなアイデアを適切に評価し実行に移す俯瞰力も欠かせません。この俯瞰力と創造力のバランスが重要であり、両方の力を備えることが経営に携わる人材に求められる必須の資質といえます。


■マーケティングは経営人材の登竜門

マーケティングは、俯瞰力と創造性の両方を磨くための絶好の機会を提供してくれます。多様な領域を体験することで知識とスキルを積み重ね、柔軟な思考力を養うことができるのです。経営においては、部分ではなく全体を見渡し、常に新しい発想で課題に立ち向かうことが求められます。まさにマーケティングの実務は、優れた経営人材を育成する登竜門と呼べるでしょう。



4. デジタルマインドを身につけるための入り口


■マーケティングの現場でデジタルが不可欠

デジタル技術の進化により、マーケティングの現場でもデジタルツールの活用が欠かせなくなっています。マーケティングでは、SNSなどのデジタルメディアを活用した情報発信、Webサイトの解析、デジタル広告の最適化など、デジタル領域における施策が主流になってきました。つまり、マーケティングの現場で求められるスキルには、必然的にデジタルリテラシーが含まれるようになったのです。


■デジタル人材が不足するマーケティング領域

企業がデジタルシフトを進める中で、マーケティング領域ではデジタル人材の不足が顕在化しています。SNSの運用やWebマーケティングなど、デジタル領域を手掛ける人材が圧倒的に不足しているのが実情です。これは、過去にデジタルスキルを必要としなかった従来のマーケティング人材が多数を占めていたことに起因します。デジタル化への対応が遅れたため、デジタル人材の育成が追いついていないのです。


■新卒教育でデジタル人材を育成する好機

デジタルシフトが進む中、マーケティング業界ではデジタル人材の育成が喫緊の課題となっています。そこで、新卒入社時からマーケティングの実務に携わらせることで、デジタルリテラシーとデータ分析力を自然と身につけさせることができます。新入社員は、デジタル広告の運用やWebマーケティング、SNS分析など、実際の業務を通じてデジタルスキルを習得していくことになります。


■デジタルネイティブが実践で学ぶ最高の機会

デジタルが生活に溶け込んだ環境で育った若者世代は、デジタルネイティブと呼ばれています。彼らはデジタルツールに親しんでいますが、ビジネスの文脈でそれを活用する力は必ずしも身についていません。しかし、マーケティング実務を通じてデジタル活用の実践経験を積めば、ビジネスにおけるデジタルリテラシーを着実に高めていくことができます。つまり、デジタル時代のマーケティングの現場は、デジタルネイティブが実践的にデジタル活用力を磨く絶好の機会なのです。 


■デジタル化の先にある未来を切り拓く人材に

企業がデジタルシフトを進め、製品・サービスのデジタル化が一層進展していく中で、マーケティングの役割は益々重要になっていきます。デジタル時代のマーケティングには、単にデジタルツールを使うだけでなく、ビッグデータの活用やAI分析を取り入れるなど、よりデジタル的な思考が求められるからです。従って、マーケティング人材にデジタルリテラシーやデータマインドを持たせることは、企業の未来を切り拓く上で極めて重要な意味を持ちます。



5. まとめ


マーケティングは企業活動の根幹であり、新卒社員がまずマーケティング業務に携わることには多くのメリットがあります。マーケティングでは顧客ニーズを的確に捉え、製品やサービスを届けることが重要な役割です。リアルな市場データやお客様の生の声に触れることで、ビジネスの本質を肌で感じ取ることができます。また、データ分析を通じて論理的思考力や課題発見力を養うことができ、ビジネスの基礎を学ぶ絶好の機会となります。


さらに、マーケティングには広告、プロモーション、ブランディングなど多様な領域があり、それらを経験することで俯瞰力と創造性が身につきます。マーケティングでは常にクリエイティブなアイデアが求められており、この俯瞰力と創造力のバランスが経営に携わる人材に不可欠な資質となります。加えて、デジタルマーケティングに携わることで、デジタルリテラシーやデータ分析力を自然と身につけられます。デジタル化が進展する中で、こうしたデジタルマインドを持つ人材の育成が重要視されています。


つまり、マーケティングの現場は未経験の新卒社員が実践を通じてビジネススキルを磨き上げる最高の機会であり、企業の事業継続と将来を見据えた優秀な経営人材の育成の場でもあるのです。マーケティング部門での経験を経て、グローバルに活躍できる人材へと成長していくことが期待されます。



 

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社長の気持ちが分かるウェブマーケティング「ウェブガク」
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この記事を書いた人

 

ウェブガク|インハウスマーケティング編集部[ウェブガク教授]

1000社以上のWebマーケティングの現場を知り、900名以上のウェブ人材を育成した経験を以て、インハウスマーケティングの伝道師として、企業支援|SNS|動画|メルマガ|ウェビナー講師で幅広く情報を発信。インハウスマーケティングの基本的な考え方や最新情報、実践的なノウハウを求めるマーケター、ウェブ担当者、広報担当者、経営者向けに情報発信しています。

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