あなたの会社は大丈夫?AIを混乱させてしまっているかも?!|ハレーションの対処法迄教えます

あなたの会社は大丈夫?AIを混乱させてしまっているかも?!
|ハレーションの対処法迄教えます|

著者:株式会社GuideRunner代表取締役 |野田卓司
【あなたの会社は大丈夫?同じ社名の会社があるとAIは混乱している事実、要約】
社名がほぼ同じ別の会社があると、検索でもAIでも、自社の情報が正しく伝わらないことがあります。2つの会社の情報が混ざり、お互いに干渉し合う、いわば情報の「ハレーション」です。
私たちGuideRunnerは、2026年8月まで、まさにその状態でした。会社名で検索すると先方が上位に表示され、AIの回答でも、2社の情報が混ざっていました。 4つの生成AIに自社を質問したところ、会社の認識は大枠で一致していた一方、1つのAIの回答には、私たちが提供していないサービスが含まれていました。検索では正しく出ていても、AIの中では別の会社と混ざっているかもしれません。
AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策のどれに取り組む場合でも、前提になるのは「AIに自社が正しく理解されていること」です。対処の流れは、AIで自社の見え方を確認する、自社が何者かを言語化する、そのルールを決める、ルールに沿って発信する、定点観測して修正を繰り返す、の5つです。
この記事では、確認の仕方と5つのステップ、注意点を紹介します。
もっと詳しく知りたい方は、以下、本文をご覧ください。
「会社名で検索したら、別の会社が上に出てきた。」
「AIに自社のことを聞いたら、うちがやっていないサービスの説明が混ざっていた。」
「社名が似ている会社があるけれど、AIがどう扱っているのか分からない。」
こうした心当たりがあるなら、ここから先を読み進める価値があります。
私たちガイドランナーは、中小企業のマーケティ ング内製化(インハウス化)の支援を行っています。この記事は、私たち自身が体験したことと、そこから整理した対処の流れを、そのままお伝えするものです。営業目的の記事ではありません。まずは自社が当てはまるかどうか、判断する材料として読み進めてください。
となりの会社は、AIに正しく理解されているの?
これ、気になりますよね?
私はこれまで1000社以上のマーケティング現場を見てきましたが、「AIに自社がどう見えているか、確認したことがない」という経営者・担当者は、業種や規模を問わず少なくありません。安心してください。一緒に見ていきましょう。
以下のうち当てはまるものはありますか?
自社と同じ、または似た社名の会社が、ほかにもある
会社名で検索すると、別の会社のほうが上に出てくる
生成AIに自社名を入れて、どんな会社かを聞いたことがない
自社サイト 、SNS、プレスリリースで、社名や会社情報の書き方がバラバラになっている
Googleビジネスプロフィールや地図検索に、自社が思うように表示されない
1つでも当てはまった方は、この記事を最後まで読む価値があります。
目次:---------------------------------------------------------------
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1. 私たちに起きていたこと
2026年8月の時点で、私たちは次の状態にありました。
社名がほぼ同じ別の会社が存在していた(読みも表記もほぼ同じ社名で、先行して事業を営んでいた)
その会社も、近い領域のマーケティング事業を行っていた
会社名で検索すると、先方が1位に表示され続けていた
会社名で検索しても、Googleビジネスプロフィールが表示されなかった
「マーケティング会社+エリア名」で検索しても、地図検索(MEO)に表示されなかった
AIの要約で、私たちの情報と、社名が似た別の会社の情報が混ざっていた
どちらが悪いという話ではありません。社名が似ている、事 業領域も近い。そうした会社が並んだときに、検索エンジンもAIも、どちらの情報なのかを取り違えやすい、ということです。
2つの会社の情報が混ざり、お互いに影響し合ってしまう。この現象を、この記事では情報のハレーションと呼びます。ハレーションとは、もともと写真や映像で、強い光が周囲ににじんで画像がぼやける現象のことです。転じて、ある出来事が周囲に意図しない影響や混乱を及ぼすことを指して使われます。社名が似た会社の情報が、AIの回答のなかでにじみ合う様子に、よく似ていると考えました。
2. なぜ、AIは混乱するのか
ここからは、私たちの推測を含みます。検索エンジンやAIの内部は、外から見えないためです。
検索エンジンの場合。 社名で検索されたとき、より長く運営されていて、情報が積み上がっているサイトを先に表示する傾向があります。後から始めた会社が後ろに回るのは、ある意味で自然なことです。
AIの場合。
AIは、Web上に公開されている複数の情報を組み合わせて、回答を作ります。このとき、社名が 同じ、または似ている会社が2つあると、2社の情報が1つの会社の情報として混ざることがあります。
もう一つ、見落とされやすい点があります。AIは、会社が自分で語っている情報だけでなく、ほかの場所でどう語られているかも手がかりにします。自社の書き方が場所ごとにバラバラだと、AIは「これは同じ会社の話なのか」を判断しにくくなります。
3. 検索では見えない、AIの中の混同
私たちは2026年9月に、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの4つの生成AIに、自社について同じ3つの質問をしてみました。
株式会社GuideRunnerとは、どんな会社ですか?
どんな相談があったときに、引用・推薦しますか?
おすすめできる要素・できない要素・足りない要素を教えてください
結果は、大枠では一致していました。「社外のマーケティング部長」という方向で、どのAIも私たちを理解していました。
ところが、1つのAIの回答には、私たちが提供していないサービスが含まれていました。調べると、社名が酷似した別の会社が、そのサービスを実際に提供していたのです。AIは、その会社の情報と、私たちの情報を混同した可能性が高いと考えています。
ここで大切なのは、次の点です。
検索では正しく表示されていても、AIの中では別の会社と混ざっているかもしれない。
これが、AIの中で起きる情報のハレーションです。検索結果の画面では見えないため、気づきにくいのが厄介な点です。
従来のWebマーケティングでは、「社名で検索して、自社サイトが出ていれば安心」でした。生成AIの時代は、それだけでは足りません。この実験の詳しい内容は、別の記事「ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotに『自社について』聞いてみたら、意外な落とし穴が見つかった」で公開しています。
なお、すべての会社で同じことが起きるわけではありません。社名が独自で、同じ名前の会社がない場合は、起きにくいと考えられます。ただ、「起きていない」と思っていても、確認しない限り分かりません。
4. AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策の「前提」になる話
ここで、よく聞かれる言葉を整理しておきます。AIの回答に自社が取り上げられるための対策は、AIO対策、LLMO対策、GEO対策、AEO対策など、さまざまな名前で呼ばれています。
呼び方 | 正式名称 | おおまかな意味 |
AIO対策 | AI Optimization | AIの回答やAIによる概要に、自社の情報が正しく取り上げられるための対策 |
LLMO対策 | Large Language Model Optimization | ChatGPTなどの大規模言語モデルに、自社が正しく認識・引用されるための対策 |
GEO対策 | Generative Engine Optimization | 生成AIを使った検索・回答の中で、自社が取り上げられるための対策 |
AEO対策 | Answer Engine Optimization | 検索エンジンやAIが返す「回答」に、自社の情報が選ばれるための対策 |
これらは、使う人や場面によって意味が少しずつ違い、まだ定義が確立している分野ではありません。ただ、目指すところは共通しています。AIの回答のなかで、自社が正しく紹介されることです。
そして、どの対策に取り組む場合でも、前提になることがあります。それは、AIが自社を、他の会社と取り違えずに理解していることです。
社名が似た会社とのハレーションが起きたままでは、構造化データを整えても、コンテンツを増やしても、それが別の会社の実績として扱われてしまうおそれがあります。つまり、AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策のどれをやる場合も、まず「AIに自社がどう見えているか」を確認することが、最初の一歩になります。
5. 同じ社名の会社は、ありませんか?(確認の仕方)
まず、次の3つを確認してみてください。難しい作業はありません。
① 社名を検索する。
自社名をそのまま検索し、1ページ目に、別の会社が出ていないか確認します。社名の読み方や、カタカナ・英字・スペースの有無を変えて検索すると、似た社名の会社が見つかることもあります。
② 法人名を調べる。
国税庁の法人番号公表サイトで、社名を検索できます[3]。同じ、または似た名称の法人がないか、確認します。
③ 複数のAIに、自社を聞く。
ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotなど、複数のAIに、自社名を入れて質問します。質問は、先ほどの3つで十分です。AIごとに答えが違う場合も、そのまま記録してください。
見るポイントは、次のとおりです。
自社が提供していないサービスが、紹介されていないか
所在地や代表者など、基本情報が違っていないか
別の会社の特徴が、混ざっていないか
そもそも、自社が認識されているか
なお、同じ社名だけでなく、サービス名や、代表者の名前が同じ・似ている場合も、同じことが起こり得ます。
6. 対処法:5つのステップ
私たちが実際に進めた流れを、5つのステップに整理しました。これは、情報のハレーションを抑えながら、AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策を進めるための土台づくりでもあります。細かい作業内容は項目名にとどめ、考え方と順番をお伝えします。
ステップ1 自社がどう見られているかを、AIで確認する
まず、現状を知ります。先ほどの3つの質問で、複数のAIに自社を聞き、結果を記録します。同時に、検索結果や、Googleビジネスプロフィール、地図検索の見え方も確認します。対処は、現状を知ってから始めます。
ステップ2 自社が「何者か」を言語化する
次に、自社を言葉にします。何をしている会社か。誰のための会社か。何を専門としていて、何は提供していないのか。ほかの会社と、何が違うのか。ここが曖昧なままだと、AIも、読み手も、自社を正しく理解できません。この言語化は、自社にしかない一次情報をまとめる作業でもあります。
ステップ3 ルールを決める(構造化データ、タグ、サイテーション)
言語化した内容をもとに、AIや検索エンジンに伝えるための「ルール」を決めます。具体的には、次の3つです。
構造化データ(AIや検索エンジンが読み取りやすい形で、会社や記事の情報を示すための仕組み)
タグまわり(ページのタイトルや説明文など)
サイテーションのルール(社名、代表者、所在地、事業内容などの表記を、どこでも同じにするための決まり)
特にサイテーションは、最初に決めておくと、あとの作業がぶれません。
ステップ4 ルールに沿って、あらゆる場所で発信する
決めたルールは、自社サイトだけでなく、外部サイト、SNS、プレスリリース、Googleビジネスプロフィールなど、会社の情報を出すすべての場所で守ります。複数の場所で、同じ表記・同じ内容が確認できる状態を作ることで、AIが「これは同じ会社の話だ」と判断しやすくなります。さらに、お客様の声、事例、プレスリリース、メディア掲載など、自社以外から語られる情報も増やしていきます。
ステップ5 定点観測して、修正を繰り返す
最後に、同じ質問を、定期的にAIに投げて、答えがどう変わったかを記録します。ズレが残っていれば、ステップ2〜4に戻って修正します。一度やって終わりではなく、観測と修正を繰り返す運用です。
確認する → 言語化する → ルールを決める → 守って発信する → 観測して直す
この循環を回し続けることが、いちばん大切だと感じています。なお、具体的な作業の進め方は、のちほど紹介する研修でお伝えしていますので、ここでは項目名にとどめます。
7. 対処するときの注意点
進めるうえで、気をつけていることが5つあります。
相手の会社を批判しない。
ハレーションは、どちらのせいでもありません。比較や批判をするのではなく、自社の情報を正確に出すことに集中します
すぐには変わらない。
検索やAIの回答に反映されるまでの時間は、外からは読めません。数週間から数か月単位で見ています
保証はできない。
対処をしても、AIの回答が必ず変わるとは言えません。AIの学習や更新は、外から操作できないためです
表記のぶれが、いちばんの敵。
ルールを決めても、担当者ごとに表記が変わると、効果が薄れます。社内で共有しておくことが大切です
回答は変動する。
AIの回答は、質問のタイミングや、使うAIによって変わります。1回の結果で判断せず、記録を重ねて見ます
8. 対処したあとに、起きたこと
私たちは、2026年9月1日にサイトをフルリニューアルし、ここまでの対処を実施しました。リニューアル後30日間で、Googleの生成AI機能での表示回数は、直前の30日間の118回から365回へ、約3.1倍になりました[2]。ただし、何が効いたのかは切り分けられておらず、「この対処で3倍になる」とは言えません。詳しい数字は、別の記事「AI表示3倍!対策ゼロからAIO対策・LLMO対策をやってみての結果報告」で公開しています。
社名の混同がどこまで解消したかは、現在も定点観測で確認している途中です。結果は、改めてお伝えします。
9. 知りたい方へ:AI活用マーケティング研修
「自社の場合、何から手をつけるか」「ルールは、どう決めるのか」。この記事では項目の紹介にとどめた、具体的な進め方は、AI活用マーケティング研修でお伝えしています。
「自社がAIにどう見られているか、確認したい」「少人数で、対処を進めたい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
10. まとめ
社名が同じ、または似た会社があると、検索でもAIでも、情報を取り違えられることがある
2社の情報が混ざり、 影響し合う現象を、情報の「ハレーション」と呼んでいる
私たちは、会社名の検索で先方が上位に出て、AIの回答でも2社の情報が混ざる状態だった
4つのAIに質問したところ、会社の認識は大枠で一致したが、1つのAIには提供していないサービスが混ざっていた
検索で正しく表示されていても、AIの中では別の会社と混同されているかもしれない
AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策のどれに取り組む場合も、「AIに自社が正しく理解されていること」が前提になる
対処は、「AIで確認」「自社の言語化」「ルール決め」「ルールに沿った発信」「定点観測と修正」の5ステップ
相手を批判せず、すぐには変わらないことと、保証できないことを前提に、観測を続ける
11. 筆者からのアドバイス
【筆者からのアドバイス】
今回あらためて感じたのは、AIに正しく理解されるには、「AIに何かをする」前に、「自社が何者かを自分で言葉にしておく」ことが先だ、ということです。AIO対策やLLMO対策に取り組む前に、まず自社名を、複数のAIに入れて聞いてみてください。社名が同じ会社があるかどうかにかかわらず、ハレーションが起きていないかを確認する、最初の一歩になります。社名の検索結果もあわせて見ると、思わぬ発見があるかもしれません。
(この記事を書いた人)
株式会社GuideRunner 代表取締役 野田卓司
15年以上、実績2万社のウェブ制作・マーケティング会社にて
取締役COO兼コンサルタントを務め、
2024年8月に株式会社GuideRunnerを設立。
1,000以上のマーケティング現場を経験し、
これまでに900名以上のウェブ・マーケティング人材を育成。
上場企業から中小企業まで、業種を問わず幅広い
企業マーケティング伴走支援を行う。
12. FAQ
Q1. 同じ社名の会社があると、必ずAIは混乱しますか? A. 必ずとは言えません。ただ、私たちの場合は、AIの回答に2社の情報が混ざる事象が実際に起きました[1]。確認しない限り分からないため、一度、複数のAIに聞いてみることをおすすめします。
Q2. 「ハレーション」とは、どういう意味ですか? A. もともとは、写真や映像で強い光が周囲ににじむ現象のことです。この記事では、社名が似た会社の情報が混ざり、お互いに影響し合って、AIや検索結果で正しく伝わらなくなる現象を指しています。
Q3. AIO対策・LLMO対策・GEO対策・AEO対策は、何が違いますか? A. 使う人や場面によって意味が 少しずつ違い、定義が確立している分野ではありません。いずれも、AIの回答のなかで自社が正しく紹介されることを目指す点は共通しています。
Q4. 自分の会社に、同じ社名の会社があるか、どう調べればいいですか? A. 自社名の検索、国税庁の法人番号公表サイトでの検索[3]、複数のAIへの質問、の3つが手軽です。読み方や表記を変えて検索すると、似た社名が見つかることもあります。
Q5. AIに自社を聞くときの質問は、何がいいですか? A. 「どんな会社ですか」「どんな相談を受けたときに引用・推薦しますか」「おすすめできる要素・できない要素・足りない要素を教えてください」の3つで十分です。複数のAIに、同じ質問をしてください。
Q6. 社名が似ている会社には、連絡したほうがいいですか? A. 私たちは、連絡や比較、批判はしていません。自社の情報を正確に発信することに集中するのが、現実的だと考えています。
Q7. 対処すれば、AIの回答は必ず変わりますか? A. 保証はできません。AIの学習や更新は、外から操作できないためです。ただ、自社の情報を整えて、あらゆる場所で同じ内容を出し続けることは、自社でできる対処です。
Q8. 効果が出るまで、どのくらいかかりますか? A. 外からは読めません。数週間から 数か月単位で、定点観測しながら見ていく必要があります。
Q9. サイテーションとは何ですか? A. Web上で、自社の名前や情報が言及されることです。ここでは特に、社名、代表者、所在地などの表記を、どの場所でも同じにするためのルールを指しています。
Q10. 同じ社名でなくても、AIに誤解されることはありますか? A. あります。サービス名や代表者の名前が似ている場合や、情報が古いままの場合にも、誤った回答につながることがあります。
Q11. 具体的な進め方 は、どこで学べますか? A. 当社のAI活用マーケティング研修でお伝えしています。詳しくは一度お問合せください。
参考情報
[1]株式会社GuideRunner、2026年9月、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotへの質問実験(自社調査)
[2]Google Search Console(株式会社GuideRunner自社サイト www.webgaku.jp)、リニューアル後2026年9月1日〜9月30日と、リニューアル前2026年8月2日〜8 月31日の各30日間の比較。「生成AI機能」レポートはベータ版。(自社計測)
[3]国税庁 法人番号公表サイト(houjin-bangou.nta.go.jp)
※本記事の内容は、2026年9月〜10月時点のものです。検索結果やAIの回答は、見る人・場所・タイミングによって変わることがあります。
※本記事で言及した別会社は、批判する意図で書いたものではありません。社名が似ていることで起きた事象を、事実として記録したものです。
※本記事の作成にあたり、文章の一部生成に生成AI(Claude)を活用しています。
※上昇マーケティングOS®は株式会社GuideRunnerの商標登録名称です。
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