マーケティングのデータ分析とは?手法と中小企業での始め方
ーー主な分析手法から、使うツール、施策改善につなげる流れ、 社内で回す体制まで

マーケティングのデータ分析とは?手法と中小企業での始め方
|主な分析手法から、使うツール、施策改善につなげる流れ、社内で回す体制まで|

著者:株式会社GuideRunner代表取締役 |野田卓司
【マーケティングのデータ分析とは?要約】
マーケティングのデータ分析とは、アクセスデータや顧客データをもとに、見込み客の行動や成果の要因を数字で把握し、次の施策判断につなげる活動のことです。コホート分析やRFM分析、クロス集計など、目的に応じた手法が複数存在します[1]。
中小企業では、GA4やサーチコンソールのような無料ツールで分析基盤を整え、小さく始めることが現実的です[2]。
本記事では、データ分析の目的、主な分析手法、使うデータとツール、分析から施策改善につなげる流れ、そして社内で分析を回す体制まで解説します。
もっと詳しく知りたい方は、以下、本文をご覧ください。
AIO・LLMO対策を、何から始めればよいか迷っている方へ。
現状調査から効果測定までの流れを6つのステップに整理した無料ホワイトペーパーをご用意しています。
「アクセス解析ツールは入れているが、数字をどう見ればいいか分からない」
「レポートは毎月もらっているが、次に何をすればいいかにつながっていない」
「データ分析は専門知識が必要だと思い、手をつけられずにいる」
私たちガイドランナーは、業種や規模を問わず、こうしたご相談を数多く受けてきました。データ分析は、難しい統計知識がなくても、目的に合った手法を選べば中小企業でも十分に始められます。
営業目的の記事ではありません。まずは自社がデータをどこまで施策判断に使えているかを振り返る材料として読み進めてください。
となりの会社は、データをどう使っている?
これ、気になりますよね?
私はこれまで1000社以上のマーケティング現場を見てきましたが、データ分析については次のような会社が少なくありません。以下のうち当てはまるものはありますか?
GA4などのツールは導入しているが、見る指標が決まっておらず、毎回同じ画面を眺めるだけになっている
レポートの数字は確認しているが、「で、何をすればいいか」まで落とし込めていない
新規顧客の獲得数だけを見ていて、顧客ごとの違い(優良顧客と一般顧客の差など)を分析していない
データ分析を特定の担当者だけに任せきりにしており、属人化している
分析のためのツールを増やしたが、どれも中途半端にしか使えていない
1つでも当てはまった方は、この記事を 最後まで読む価値があります。
目次:---------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------------
1. データ分析の目的
マーケティングにおけるデータ分析の目的は、感覚や経験だけに頼らず、見込み客の行動や施策の成果を数字で把握し、次に打つべき施策の判断材料を得ることです。「なんとなく効果がありそう」ではなく、「どの段階で、どれだけの人数が離脱しているか」「どの顧客層が、どれだけの売上を生んでいるか」を具体的に示すことが、データ分析の役割です。
関連記事『マーケティングファネルとは?種類・作り方と施策の当てはめ方』で紹介した段階別KPIの考え方も、データ分析の一種です。ファネルの各段階で何を計測するかを決めることが、データ分析の第一歩になります。
データ分析は「正確な数字を出すこと」自体がゴールではありません。数字をもとに「次に何をするか」という判断につなげて初めて意味を持ちます。分析のための分析にならないよう、常に「この数字から何を変えるか」を意識することが重要です。 |
2. 主な分析手法
マーケティングのデータ分析には、目的に応じていくつかの代表的な手法があります[1]。
手法 | 概要 |
アクセス解析 | サイトへの訪問者数、流入経路、ページごとの滞在時間などを把握する、最も基本的な分析 |
ファネル分析 | 認知から購入までの各段階で、どれだけの人数が次の段階に進んだか(移行率・離脱率)を分析する手法 |
コホート分析 | 初回利用月などでユーザーをグループ分けし、グループごとの継続率の推移を比較する手法[1] |
クロス集計 | 複数の項目(年代×購入商品など)を掛け合わせて集計し、項目間の関連性を把握する手法[1] |
RFM分析 | 最終購入日(Recency)・購入頻度(Frequency)・購入金額(Monetary)の3指標で顧客を分類し、優良顧客を見極める手法[1] |
デシル分析 | 購入金額順に顧客を10等分し、どの顧客層が売上のどれだけを占めているかを把握する手法[1] |
A/Bテスト | 広告文やLPのデザインなど、2パターンを同時に試して成果の違いを比較する手法 |
すべての手法を使う必要はありません。まずはアクセス解析とファネル分析のような基本的な手法から始め、顧客データが蓄積されてきた段階でRFM分析やコホート分析のような 顧客単位の分析に進む、という順番が現実的です。
3. 使うデータとツール
中小企業が最初に整えるべきデータ分析の基盤として、次のようなツールが挙げられます[2]。
ツール | 役割 |
Googleアナリティクス(GA4) | サイトへの訪問者数、流入経路、行動(ページ閲覧、イベント発生)を計測する基本ツール |
Googleサーチコンソール | どんな検索キーワードでサイトに訪れているかなど、検索経由の流入を分析するツール。GA4と組み合わせることで、検索キーワードと流入後の行動をあわせて分析できる[2] |
Googleタグマネージャー(GTM) | ボタンのクリックなど、GA4で計測したいイベントの発火設定を行うツール[2] |
Looker Studio | GA4等のデータをグラフや表にまとめ、関係者で共有しやすいダッシュボードを作るツール[2] |
CRM・顧客管理データ | RFM分析やコホート分析など、顧客単位の分析を行うために必要な購入履歴・問い合わせ履歴のデータ |
GA4の導入自体は、Googleアカウントの用意→アナリティクスアカウント・プロパティの作成→設定→データストリームの作成・測定IDの取得→サイトへのタグ設置、という手順で進められます[2]。専門知識がなくても、この手順に沿えば基本的な計測環境は整えられます。
ツールを増やすこと自体に意味はありません。まずはGA4とサーチコンソールで基本的な行動データを押さえ、顧客データが整理されてきた段階でCRMとの連携を検討する、という順番で十分です。 |
4. 分析→施策改善の流れ
① 分析の目的(何を知りたいか)を先に決める
「とりあえずデータを見る」のではなく、「どの段階で見込み客が離脱しているか」「どの顧客層が優良顧客か」など、知りたいことを先に決めてから分析手法を選びます。
② 手法を選び、データを集計する
目的に合わせて、2章で紹介した手法の中から適切なものを選び、GA4やCRMのデータを集計します。最初から高度な手法を使う必要はなく、アクセス解析やファネル分析のような基本的な分析で十分な場合も多くあります。
③ 数字から「次に何をするか」を言語化する
分析結果を見るだけで終わらせず、「この段階の離脱率が高いので、比較検討段階の施策を強化する」のように、具体的な次のアクションに落とし込みます。
④ 施策を実行し、再度数字で振り返る
実行した施策の効果を、再び同じ指標で確認します。関連記事『効果的なマーケティング手法一覧|中小企業で成果が出やすい方法と成功事例』で紹介した「③最低3〜6 か月は継続する前提で始める」という考え方は、データ分析による振り返りにもそのまま当てはまります。








