マーケティング担当者が1人で抱えきれないときの業務整理法
社内マーケティングを回すための業務の切り分け方

マーケティング担当者が1人で抱えきれないときの業務整理法
社内マーケティングを回すための業務の切り分け方

著者:株式会社GuideRunner代表取締役 |野田卓司
【マーケティング担当者が1人で抱えきれないときの業務整理法の要約】
マーケティング担当者が1人で抱えきれなくなる最大の原因は、業務の全体像が整理されないまま、思いつく施策を同時並行で抱えてしまうことです。
業務を「戦略」「実行」「運用・分析」の3つに切り分け、AIやツールに任せられる部分、外部の伴走支援に任せられる部分、社内で育成しながら巻き取る部分を仕分けることで、着実に業務量を減らせます。
もっと詳しく知りたい方は、以下、本文をご覧ください。
「気づけば広告運用もSNSもホームページ更新も、全部自分一人でやっている」
「社内マーケティングを任されたが、何から手をつければいいのか整理できていない」
「マーケティング内製化を進めたいと言われたが、実際は自分一人でインハウスマーケティングを回している状態」
もし、こうした状況に心当たりがあるなら、ここから先も読み進める価値があります。
私たちガイドランナーは、中小企業のマーケティング内製化(インハウスマーケティング化)の支援を、代表・野田が長年にわたり行ってきました。ここからは、マーケティング担当者が1人で抱えきれなくなる原因の整理から、業務を仕分ける具体的な考え方、着手する際の注意点まで、現場目線で詳しく解説します。
まずは自社の状況を客観的に見直す材料として読み進めてください。
となりの会社のマーケティングってどうしてるの?
これ、気になりますよね?
私はこれまで1000社以上のマーケティング現場を見てきましたが、大手企業でも中小企業でも他の会社の経営者・マーケターのみなさんも同じ悩みを抱えているので安心してください。
一緒に見ていきましょう。
以下のうち当てはまるものはありますか?
広告運用、SNS、ホームページ更新、メルマガなど、気づけば全部自分一人で抱えている
誰にも相談できず、今の社内マーケティングの進め方が合っているのか不安
マーケティング内製化を任されたが、業務の優先順位のつけ方が分からない
毎日忙しいのに、成果につながっている実感がない
「インハウスマーケティング」という言葉は聞くが、自分のような1人体制でも当てはまるのか分からない
1つでも当てはまった方は、この記事を最後まで読む価値があります。
目次:---------------------------------------------------------------
1. マーケティング担当者が「抱えきれなくなる」典型パターン
2. なぜ中小企業でマーケティング担当者1人体制が生まれやすいのか
4. 比較(一人で抱える・外注に丸投げ・マーケティング内製化として仕組み化)
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1.マーケティング担当者が「抱えきれなくなる」典型パターン
マーケティング担当者が1人で抱えきれなくなる状態には、いくつか共通したパターンがあります。
戦略設計・実行・運用分析のすべてが同じ人にのしかかっている
経営者や他部署から「これもやってほしい」という依頼が場当たり的に増えていく
優先順位がないまま、手をつけやすい施策から着手してしまう
施策の数だけが増え、何がどれだけ成果につながっているか分からなくなる
社内マーケティングを1人で担当している方の多くは、決して怠けているわけではありません。むしろ真面目に対応しようとするほど、業務を抱え込みやすくなるという構造があります。マーケティング内製化やインハウスマーケティングという言葉が広がる一方で、体制づくりが追いついていない企業は少なくありません。

2. なぜ中小企業でマーケティング担当者1人体制が生まれやすいのか
背景には、中小企業特有の採用・体制の事情があります。
民間の調査会社が2025年3月に実施したアンケート調査(従業員数10〜299名の中小企業のマーケティング担当者200人が対象)によると、「専任担当者が1名」の企業が16.5%、「他業務と兼任している担当者がいる」企業が24.0%と、合わせて4割超の中小企業が、1人体制または兼任という限られたリソースでマーケティングを担っていることが明らかになっています。また、「人員・リ ソースが不足している」と課題を感じている企業は42.0%にのぼりました。
私たちが伴走支援している企業でも、社内マーケティングの担当が実質1人しかおらず、戦略設計からSNS投稿、広告運用まですべてを抱えているというケースを数多く見てきました。マーケティング人材の採用は難易度が高く、育成にも時間がかかるため、「とりあえず今いる人に任せる」という体制のまま何年も運用されているケースが少なくありません。
マーケティング内製化・インハウスマーケティングという考え方自体は正しい方向性であっても、業務量に対して人員が追いついていなければ、担当者が疲弊してしまうのは当然のことです。
3.抱えている業務を 「見える化」する仕組み
業務が抱えきれなくなったとき、最初にやるべきは「新しい施策を減らす」ことではなく、「今何を抱えているかを見える化する」ことです。マーケティング業務は、大きく3つのカテゴリに分解できます。
業務カテゴリ | 具体的な業務例 | 抱え込みやすいポイント |
戦略 | 3C分析・USP言語化・年間計画の策定 | 経営者との認識合わせに時間がかかり、後回しにされがち |
実行 | 広告運用・SNS投稿・コラム記事執筆・LP制作 | 日々の対応に追われ、最も時間を圧迫しやすい |
運用・分析 | 効果測定・レポート作成・改善提案 | 後回しにされ、成果が振り返られないまま次の施策に移りがち |
業務を書き出してみると、「本来は戦略として整理すべきことを、実行の合間に場当たり的に判断している」という状態が見えてくることがよくあります。まずは自分が今何にどれだけ時間を使っているかを客観的に把握することが、整理の第一歩です。
社内で担う部分とAI・外部に任せる部分の役割整理
業務を見える化した後は、「誰が・何を担うか」を仕分けます。すべてを1人で担い続けるのではなく、AIや外部の伴走支援をうまく組み合わせることが、社内マーケティングを持続可能に する鍵になります。
担い手 | 向いている業務 |
担当者本人(人が判断すべきこと) | 戦略の方向性決定、経営者との調整、自社らしさの最終チェック |
AI | 文章・広告文の下書き作成、リサーチの一次整理、議事録の要約 |
外部の伴走支援・研修 | 3C分析やUSP言語化の壁打ち、施策の優先順位づけの相談、担当者自身の育成 |
マーケティング内製化とは、すべてを社内の1人だけで完結させることではありません。判断の軸を社内に持ちながら、AIや外部の力を適切に借りることも、インハウスマーケティングを継続させるための現実的な選択肢です。
4.比較(一人で抱える・外注に丸投げ・マーケティング内製化として仕組み化)
業務が抱えきれなくなったときの対応には、大きく3つの方向性があります。
比較軸 | そのまま一人で抱える | 外注に丸投げする | マーケティング内製化として仕組み化する |
担当者の負担 | 高いまま変わらない | 一時的に下がるが依頼・確認の負荷は残る | 整理の初期は負荷があるが徐々に下がる |
社内にノウハウが残るか | 属人化が進み共有されにくい | 残りにくい(委託先に蓄積される) | 残りやすい(仕組み・育成とセット) |
コスト | 人件費以外は増えない | 外注費用がかかり続ける | 研修・伴走費用が中心 |
継続性 | 担当者が倒れると業務が止まる | 契約終了とともに体制も失われがち | 仕組み化されているため継続しやすい |
どれが絶対的に正しいというものではありません。ただし、「担当者が今後も辞めずに続けられるか」という観点で見ると、業務を仕組み化する方向性の方が、長期的には無理が少なくなります。
5.よくある誤解
誤解1:忙しい=成果が出ている、と思われがち
施策の数と成果は必ずしも比例しません。忙しさの多くは、優先順位がつけられていないことに起因している場合があります。
誤解2:マーケティング担当者の仕事は社内から見えづらい
実際には、施策の中身や進行状況が社内で共有されにくく、「何をやっているのか分からない」と見られてしまうケースが多くあります。成果が数字に表れるまで時間がかかる施策も多いため、忙しく動いているにもかかわらず、社内から正当に評価されづらいという悩みを抱える担当者は少なくありません。
誤解3:外注すれば楽になる、と思われがち
外注は実行の負荷を減らせますが、依頼内容の整理や確認・調整という新しい業務が発生します。丸投げできる魔法の解決策ではありません。
誤解4:マーケティング担当者ならなんでも対応できる、と思われがち
社内での役割が明確になっていないと、広報対応、営業資料の作成、社内報、ちょっとしたデザイン作業まで、「とりあえずマーケティング担当に頼めば何とかなる」という依頼が集中しがちです。なんでもかんでもマーケティング担当に依頼が来る状態は、業務過多の大きな原因の一つになっています。

6.現場でよく聞かれる質問と課題
実際にご相談いただく企業の担当者や経営者からは、資料を読んだだけでは分からない、現場ならではの質問を数多くいただきます。
「何から手をつければ良いですか?」
非常によく聞かれる質問です。まずは1週間分でよいので、自分が何にどれだけ時間を使っているかを書き出すことをおすすめしています。感覚で「忙しい」と思っている業務の内訳は、書き出してみると意外な偏りが見えてきます。
「経営者に『人を増やしてほしい』とどう伝えれば良いですか?」
「大変です」という感情の訴えだけでなく、抱えている業務を一覧化し、「どの業務にどれだけ時間がかかっているか」を数字で示すと、経営 者側も判断しやすくなります。
「今やっている施策を全部やめるべきですか?」
すべてをやめる必要はありません。成果が見えている施策と、なんとなく続けている施策を分け、後者から優先的に見直すことをおすすめしています。
「一人でもマーケティング内製化は可能ですか?」
可能です。ただし「一人ですべてを担う」ことと「一人で判断の軸を持ちながら、AIや外部の力も借りて回す」ことは異なります。後者の考え方に切り替えることが、無理のないインハウスマーケティングにつながります。
「業務整理をしている時間すらありません」
多くの担当者からいただくお悩みです。最初から完璧に整理しようとせず、まずは今週やったことを箇条書きで書き出すだけでも構いません。小さく始めることが、結果的に近道になります。
7.業務整理に着手する際の注意点
最初から完璧な整理を目指さず 、まずは現状の書き出しから始める
経営者と「何を優先するか」を早い段階ですり合わせておく
すべての施策を一度にやめようとせず、段階的に見直す
整理した内容を記録に残しておく(自分自身の引き継ぎや振り返りのため)
これらは大きな負担というより、後々の業務量を減らすための先行投資です。
8.こんな方におすすめ/おすすめしないケース
おすすめのケース
マーケティング業務のほとんどを一人、または少人数で担っている企業
施策の数は多いが、何が成果につながっているか把握できていない企業
社内マーケティング を続けたいが、担当者の負荷が限界に近づいている企業
マーケティング内製化を掲げているが、体制づくりが追いついていない企業
必ずしもおすすめとは限らないケース
マーケティング業務そのものをすべて外部に任せたいと考えている企業
業務整理よりも、今すぐ即効性のある施策だけを求めている企業
業務整理は即効性のある施策ではありませんが、中長期的に担当者が疲弊せずインハウスマーケティングを続けるための土台になります。

9.GuideRunnerでできること
株式会社GuideRunnerは、独自メソッド「上昇マーケティングOS」に基づき、企業のマーケティング内製化を支援しています。1人でマーケティングを担当している方に向けては、業務の棚卸しから優先順位づけまでを、実装レベルの具体性を持って支援しています。
支援内容 | 具体的にできること |
情報整理フォーマットを使った棚卸し | 3C分析・USP言語化の独自フォーマットに沿って、現状の業務と課題を担当者と一緒に整理 |
マーケティング軍師(伴走型アドバイス) | 3ヶ月〜の継続的な壁打ち相手として、優先順位づけや経営者への説明資料づくりを支援 |
マーケティング研修・講座 | AI活用を含めた業務効率化の具体的な手順を、2〜18時間の研修形式で指導 |
インハウスマーケティング化支援(12ヶ月〜) | 業務の仕組み化から、担当者が自走できるようになるまでを一体で伴走 |
単発のアドバイスで終わらせず、担当者が「一人で抱え込まなくても回る」状態を社内の仕組みとして定着させるところまで支援する点が特徴です。
GuideRunnerの上昇マーケティングOS®とは?
「上昇マーケティングOS」は、当社代表の約20年にわたる企業マーケティング支援の経験を体系化した独自メソッド(商標登録第7065487号)。
マーケティングの課題は、外部への「外注」だけでは解決しません。プロジェクトが終わった瞬間、ノウハウもお金も自社に残らないためです。上昇マーケティングOSは、マーケティング未経験者であっても社内で育成し、マーケターとして活躍できる仕組みをつくる「インハウスマーケティング(内製化)」支援によって、この課題を解消します。
10.まとめ
マーケティング担当者が抱えきれなくなる原因の多くは、業務の全体像が整理されていないことにある
中小企業では、専任・兼任を合わせて4割超が限られた人数でマーケティングを担っているという調査結果がある
業務を「戦略」「実行」「運用・分析」に分解し、AI・外部・社内で仕分けることが整理の第一歩
外注への丸投げも万能ではなく、社内にノウハウを残す仕組み化が長期的には無理を減らす
マーケティング内製化・インハウスマーケティングは、一人で全てを担うことではなく、判断の軸を社内に持ちながら力を借りる考え方
11.筆者からのアドバイス
【筆者からのアドバイス】
これまで1,000以上のマーケティング現場を見てきましたが、1人で抱え込んでいる担当者ほど、「相談できる相手がいない」ことが一番の負担になっているように感じます。業務の整理は一人でもできますが、優先順位の判断は一人だと迷いやすいものです。まずは今週やったことを書き出すところから始めて、可能であれば社内外問わず、一度誰かに壁打ち相手になってもらうことをおすすめします。
(この記事を書いた人)
株式会社GuideRunner 代表取締役 野田卓司
15年以上、実績2万社のウェブ制作・マーケティング会社にて
取締役COO兼コンサルタン トを務め、
2024年8月に株式会社GuideRunnerを設立。
1,000以上のマーケティング現場を経験し、
これまでに900名以上のウェブ・マーケティング人材を育成。
上場企業から中小企業まで、業種を問わず幅広い
企業マーケティング伴走支援を行う。
12.FAQ
Q1. マーケティング担当者が1人で抱えきれなくなるのはなぜですか?
A. 業務の全体像が整理されないまま、戦略・実行・運用のすべてを同時に抱えてしまうことが主な原因です。優先順位がないまま施策が増え続けることで、負担が積み重なっていきます。
Q2. 中小企業でマーケティング担当者が1人体制になりやすいのはなぜですか?
A. マーケティング人材の採用が難しいことに加え、育成にも時間がかかるため、「今いる人に任せる」体制が長期化しやすい傾向があります。
Q3. 業務整理は何から始めればいいですか?
A. まずは1週間分でよいので、自分が何にどれだけ時間を使っているかを書き出すことをおすすめします。感覚だけでは見えない偏りが数字として見えてきます。
Q4. 社内マーケティングを一人で回すのは無理があるのでしょうか?
A. すべての業務を一人で処理し続けるのは負担が大きくなりますが、AIや外部の伴走支援を組み合わせながら判断の軸を社内に持つ形であれば、一人体制でも継続は可能です。
Q5. マーケティング内製化とインハウスマーケティングは同じ意味ですか?
A. ほぼ同じ意味で使われることが多く、いずれも外部への丸投げではなく、社内にノウハウを蓄積しながらマーケティングを進める考え方を指します。
Q6. 外注すれば業務は楽になりますか?
A. 実行部分の負担は軽減されますが、依頼内容の整理や確認・調整という新しい業務が発生するため、完全に手離れするわけではありません。
Q7. 施策の数を減らすべきでしょうか?
A. 成果が見えている施策と、なんとなく続けている施策を分け、後者から優先的に見直すことを おすすめします。むやみにすべてを減らす必要はありません。
Q8. 経営者に人員増加をどう相談すればいいですか?
A. 抱えている業務を一覧化し、どの業務にどれだけ時間がかかっているかを数字で示すことで、感情論ではなく判断材料として伝えやすくなります。
Q9. AIを使えば1人でもマーケティングを回せますか?
A. 文章作成やリサーチなど実行部分の負担は軽減できますが、戦略の方向性を決める判断は引き続き人が担う必要があります。
Q10. 業務整理をしても、また業務が増えてしまいませんか?
A. 起こり得ます。そのため、一度整理して終わりにせず、定期的に業務を見直す仕組みをあらかじめ作っておくことをおすすめします。
Q11. 一人で抱え込んでいることを相談できる相手がいません
A. 社内に相談相手がいない場合は、外部のマーケティング伴走支援や研修を、壁打ち相手として活用する方法もあります。
参考情報
参考情報
[1] 民間調査会社による「中小企業のマーケティング体制と外注活用の実態調査」(調査期間:2025年3月27日〜28日、調査対象:従業員数10〜299名の中小企業のマーケティング担当者200人)
[2] GuideRunner公式サイト「サービス」「実績・事例」
本記事の作成にあたり、文章および画像の一部生成に生成AIを活用しています。内容の正確性については、公開前に編集部で確認しています。
※上昇マーケティングOS®は株式会社GuideRunnerの商標登録名称です。
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