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ホームページ制作の見積りの見方

​ウェブガク教授[NODASTAGE]のWebマーケティング講義

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【初心者向け】ホームページ制作の見積りの見方とは。​間違った外部委託に

ならないために知っておきたいホームページ制作の見積りの見方

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「この見積り正しいのかな?」「ホームページ制作会社によって見積り内容や金額が違うのはなぜ?」このようなことを感じたことはありませんか?

実は、​ホームページ制作の見積りは、ホームページ制作会社によって異なります。その理由は何を対応して何のシステムを入れるのかなどは制作会社によって受け取り方が異なり、どこまでを範囲として対応するかも全く異なるためです。

そのため、同じ内容を伝えたとしても、ホームページ制作の見積りが異なり、金額だけで選定してしまうと後々トラブルになるケースもあります。

 

​この記事では、委託先を間違わないための[ホームページ制作の見積りの見方]を解説していきます。

目次

1.ホームページ制作の見積りの見方とは

アンカー 1

ホームページ制作においての業者(パートナー)選びはとても重要ですが、何を基準に選定するかというと[提案書]と[見積書]が主軸となるでしょう。もちろん、担当者の人柄や会社としての信頼性はあると思いますが、委託者としては[金額]が大きなポイントとなることも事実です。

では、その[金額]を判断する見積書ですが、素人からすると何の項目のことか検討もつかない内容もありますし、自社が求めている内容が入っているのかも分からないこともあります。

​しかも、ホームページ制作会社によって[見積書]のフォーマット(形式)は異なりますし、記載の仕方も大きく異なります。

またホームページ制作会社に丸投げで依頼してしまうと、先方の都合に合わせた[見積書]になってしまうことも多いため、委託者としても知っておくべきことや依頼する時に用意すべきこともあります。

​​以下動画でも詳しく説明していますので、是非ご覧ください。

2.「見積りサンプル」で見る、ホームページ制作の項目

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では、まずはホームページ制作における[見積書]とはどういったものか?そして、見積りされる項目とはどういったものなのかを知っていきましょう。

ホームページ制作の「見積りサンプル」

サンプル)ホームーページ制作見積り②.webp
サンプル)ホームーページ制作見積り③.webp
サンプル)ホームーページ制作見積り①.webp

​この3つの[見積書]は同条件で算出された見積りです。フォーマットも見積り項目も金額も三者三様であることが分かると思います。

​では、それぞれの見積り項目を見ていきましょう。

★ホームページ見積り(拡大)①.webp

シンプルな項目で、ホームページ制作費用とホームページ年間管理費用のみの記載となっています。いわゆる、[一式]見積り形式の見積りです。この[一式]見積りの場合、何を対応してもらえるのか分からずにホームページ制作会社を信用するしかなくなります。上手くいっている時は良いですが、後々トラブルになってしまう可能性が高くなる見積り形式です。​この見積りで一番の問題点はどのような作業をしてくれるのかが分からない、そして何ページ作ってくれるのかも分からない。ただホームページ制作しますよという見積りになっていることです。

続いて、見積り項目とそれに金額がセットになっている2つの見積りです。ホームページ制作の見積りではスタンダードな見積りとなります。

★ホームページ見積り(拡大)②.webp

見比べても、素人ではよく分からない内容ばかりになっていると思います。では真ん中の見積りからひも解いてみましょう。

まず[デザイン・構成企画初期費用一式]ですが、これが一番費用としては高い項目となっています。ホームページ制作のいてのページ構成やデザイン性を固めていきますよという費用と考えられます。ホームページ制作においてはイキナリデザインやページを作ると後々整合性が合わなくなるため、最初に企画や設計をする必要があります。ここが重要なポイントになるため、作業ではなく企画費用ということでしょう。

​続いて、コーディング制作費の中にトップページ、基本ページ(レスポンシブ)、更新ページ、Webフォームという項目が並んでいます。レスポンシブとはパソコン用とスマートフォン用の2つに対応しますよということです。更新ページとはお客様の方で更新ができるページ、Webフォームとはお問合せ用のメールフォームとなります。

​そして、CMSの設置とありますが、CMSとはお客様で更新できる仕組みのことを言い、更新ページとセットになります。

この見積りから読み取れることは、トップページ含めて6ページの制作(うち1ページはお客様で更新できるページ)それをパソコン用とスマートフォン用を作ってくれるということです。そして作る際には構成を考えてくれるということ、アクセス解析(多分グーグルアナリティクス)を設置してくれる、SEO対策(ページを作る際に合わせて)をしてくれるということです。

★ホームページ見積り(拡大)③.webp

最後の見積りです。この見積りは結構細かい情報まで記載されている見積りになっています。では早速ひも解いていきましょう。

​まずは[ディレクション・構成設計費]ですが、前の見積りの[デザイン・構成企画初期費用一式]に近いものとなります。ディレクションとはお客様の選任担当として、お客様と制作側(デザイナーやプログラマー)の間に立ち、制作進行していくことです。稀にデザイナー兼ディレクターの方もいますが、基本的にホームページ制作は分業制のことが多いため、ディレクターは制作全体の進行管理を行う重要な業務となります。そのため、ディレクターが付いてホームページの構成設計を致しますという費用になります。

​続いて、[WordPress基本設定/プラグイン調整]です。他の見積りにはなかったWordPressという表記ですが、このWordPressとはホームページを構築する土台になるツール(CMS)となります。そのためこのホームページ制作会社の場合、WordPressを使ってホームページを作りますよということで、その初期設定を致しますということになります。

さらに、[TOPページ制作作業費]にTOPページデザイン作業費、CSS設計作業費(レスポンシブ対応)、HTMLコーディング作業、Instagram等SNS連携設定という内容が入っています。これはトップページをパソコン用とスマートフォン用で作りますよ、SNSのボタンや表示設定も含めてということになります。CSSやHTMLについてはホームページを作る際の方法なので詳しく知る必要はないでしょう。[下層個別ページ]も基本的にトップページと同じ作り方で4ページ作りますということです。[お問合せフォーム設定費]についてはメールフォームを作ります、WordPressのプラグイン機能を使ってということが記載されています。

そして、最後の[デバック・調整費]ですが、出来たホームページをきちんとチェックしてバグなどがあった場合は調整して直しますという記載です。

​ということで、この見積りから読み取れることは、WordPressというCMSを使ってトップページ含めて6ページをパソコン用とスマートフォン用で制作します。さらにホームページをチェックしてバグなどがあった場合、直すところまで対応しますという内容になっています。ただ気になるのは、CMSで構築するのにお客様で更新できるページがないということですね。

 

いかがでしたか?

3つの見積りからそれぞれ読み取れることを踏まえて、あなたならどのホームページ制作会社をパートナーにしますか?

値段だけなら、1番目の見積り

​制作後の運用まで考えるなら2番目の見積り

総合力なら3番目の見積り

というようにそれぞれの特性がでていると思います。どれも間違ったものではありませんし、これらの内容をきちんと読み解くことができれば自社の状況や都合で選定することはできると思いますが、分からないとどうしても値段で決めたり、よく分からないので真ん中の金額感で決めたりと間違った選定になってしまうことが分かると思います。

ホームページ制作会社への見積り依頼。

見積りを取ったのはいいものの、「見方が分からない」「内容がよく分からない」ホームページ制作の見積りの不明点のご相談もお気軽に。

よく分からないホームページ制作見積りもウェブガク教授へご相談

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3.あとで「困らない」見積書の依頼の仕方(提案依頼書:RFP)

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上記、[見積りサンプルで見る、ホームページ制作の項目]で説明したように各社見積りの項目や内容は十人十色のようにホームページ制作会社によって異なります。見積りを依頼して出てきたものを見て見ると素人では見分けがつきません。そのため、見比べることがとても難しく判断が出来ないケースもあるでしょう。また実際にホームページ制作を開始した際や制作が完了した後に「あれ?思っていた内容が入っていない…」というように後々困ってしまうことも往々にしてあります。後で困らないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

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実は​ホームページ制作の見積りで後々困らないような依頼の仕方には実はコツがあります。

それは、ホームページ制作会社に依頼する内容を揃える【提案依頼書:RFP】を明確にして依頼するということです。

 
提案依頼書:RFPとは、【見積りを共通化】させる要件

【提案依頼書:RFP】とは、ホームページ制作において「この内容に沿って提案/見積りしてください」という見積りをどの会社にも共通項目で見積りしてもらうための共通した要件になります。

見積り依頼者が希望する内容を記載した【提案依頼書:RFP】にしてホームページ制作会社に渡すことによって、どの制作会社も【提案依頼書:RFP】に沿って見積りしてくれますので、後々のズレや認識違いは起こりづらくなります。

​【提案依頼書:RFP】に載せる内容は特に決まりはありませんが、ホームページ制作会社が理解できる書き方にするのが良いでしょう。

​では実際に【提案依頼書:RFP】に記載すべき内容はどのようなものか見ていきましょう。

まずは、自社のビジネスについて正確に伝えましょう。

■事業内容

■ターゲット(顧客)

■ビジネスモデル

■自社の強み(USP)

​■競合/ライバル

併せて、ホームーページ制作の新規制作/リニューアルについての概要をまとめましょう。

■ホームーページ制作/リニューアルの目的

■目標数値(KGI/KPI)

■ホームーページ制作/リニューアルの背景(キッカケ)

■ホームーページについての課題(ビジネスとの関係性)

■納期(漠然の期間ではなく、希望でもよいので出来るだけ明確に)

■予算(漠然な費用感ではなく、出来るだけ明確に)

 

そして、提案希望の内容を記載しましょう。(どういった内容を希望するのかを記載)

■スケジュール

■見積り

 

​などですが、ここで注意が必要です。提案にKGI/KPIに対する施策やターゲットキーワード施策、サイトマップ(新しいホームページの構成案)、デザイン案などを合わせて提案してくださいという記載は絶対にNGです。依頼側の立場なら完成イメージや具体的施策などのデザイン力や提案力が見たいという気持ちは重々分かりますし、提案依頼書:RFPの参考でそれを記載している記事やページもありますが、業者選定時(特に費用発生していない段階)にそこまで求めるのは酷ですし、そのような施策やデザインを作るのは、入念な打ち合わせや調査がないと無理だからです。もし、安易にそれを受けるホームーページ制作会社があるなら、それは本当に頑張ってくれる会社かテンプレートを流用しているかのどちらかでしょう。

​話を見積り書依頼の項目に戻しますが、ホームーページ制作の見積り依頼で提示する内容は、

■ホームーページの土台となる作り方(HTML/CMS)

■ホームーページの構成(サイト構成)

■ページ数

■CMS適応箇所

■プログラム関連

■写真素材について(自社で提供/素材購入)

■文章やコンテンツについて(自社で用意/ライティングや校正を希望するか)

■SEO対策の対応範囲

■スマートフォン対応

■SSLなどのセキュリティについて

■サーバーやドメイン対応

​■ホームーページ制作後の対応について

​最低でも上記のような内容を提示しなければ見積りは各社バラバラとなるでしょう。

 

そして、提案希望内容として、

■集客施策の提案希望

■マーケティング施策の提案希望

​■SNSや動画活用の提案希望

を記載することで、各ホームーページ制作会社のノウハウや経験値に沿った提案がでてくるのです。「プロだから提案してよ」というスタンスではなく、クライアント側としても最低限の情報や準備を用意して、提案希望内容を伝えてこそ、各社の色がでるというものなのです。

​ご注意点)提案依頼書:RFPを作って、複数社にメールで一気に共有して、後は提案してくださいというスタンスはホームページ制作会社にも失礼となります。ホームーページ制作会社の営業さんも時間をかけて提案/見積りするのですから、打ち合わせの場を設けてから提案依頼書:RFPを共有して提案してもらうスタンスで取り組みましょう。

ホームページ制作の[後悔しない見積り]依頼には【要件定義】が必須、そのホームページ制作の【要件定義】作成やホームページ制作会社の選定までをウェブガク教授NODASTAGEがお手伝いさせて頂きます。

ホームページ制作の[提案依頼書][要件定義]作成をプロがお手伝い

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4.値引き交渉の上手なやり方

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ホームーページ制作費用は少しでも抑えたいところでしょう。では​ホームーページ制作において上手に値引き交渉するにはどうしたらよいでしょうか?

 

上手に値引き交渉をするポイントは大きく2点あります。

■依頼意思を伝えて、最後に「もう少し勉強してくれますか?」と伝える

■見積り項目の中で自社で対応する項目を一緒に検討してもらう

​単に値引きを打診するのではなく、相手が値引きしやすい環境を作ることで上手に交渉することができるのです。

5.まとめ

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いかがでしたか?ホームページ制作の見積りの見方は初心者では難しい専門的な内容や項目が存在します。だからと言って、ホームーページ制作に任せきりになってしまうと、後々トラブルになってしまう懸念もあります。

複数社に見積りを依頼する場合は共通した内容にする[提案依頼書:RFP]を用意し、判断しやすいように依頼することが重要です。そのためには自社でホームページをどのように依頼するかを明確にする必要があるのです。

​こういった内容を自社だけで用意するのが難しい場合は、提案依頼書:RFPの作成や要件定義書を第三者のプロに依頼するという選択肢もありますので、検討してみてください。

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